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硬膜下電極・深部電極

  • 未滅菌
  • 再使用禁止

頭蓋内脳波計測および皮質機能評価に対応した電極

製品概要

頭蓋内電極は、脳表や脳内に留置して脳波を計測するための電極です。
脳神経外科領域におけるてんかん焦点(病巣)特定や脳機能マッピング等に使用されます。
頭蓋内電極には硬膜下電極と深部電極のタイプがあります。

製品の特長

  • 脳の形状や留置位置に応じて多様なニーズに答えられる電極数と配置パターン
  • 最大28日までの留置期間、脳波の検出が可能
  • 硬膜下電極は、皮質活動の記録以外にも脳機能マッピング等の皮質刺激用電極としても使用可能
  • 生体適合性に優れた、シリコーンゴムおよびプラチナを使用

製品のタイプと仕様

硬膜下電極

  • 電極を二次元に並べた平面形状
  • 脳表面に留置して皮質活動を記録
  • 脳機能マッピング等の皮質刺激用電極としても使用可能

仕様

  • 電極間距離:5~15mm
  • リードチューブ長:350mm ±100mm
  • 滅菌状態:未滅菌
  • 使用制限:再使用禁止
  • 接続方法:中継リードA・B

硬膜下電極、頭蓋内電極、てんかん、脳波測定、脳波モニタリング、機能マッピング、ステレオ脳波、開頭術、神経刺激、電極コンタクト硬膜下電極

硬膜下電極と装置の接続に中継リードA・Bをご利用ください。

深部電極

  • 1.5mm径のチューブに電極を配列した細管形状
  • 脳深部に留置し、海馬や扁桃体などの皮質下構造の神経活動を記録
  • 多点記録による神経ネットワーク解析に貢献

仕様

  • 電極間距離:5~15mm
  • リードチューブ長:350mm ±100mm
  • リードチューブ径:φ1.5mm ±0.5mm
  • 滅菌状態:未滅菌
  • 使用制限:再使用禁止
  • 接続方法:中継リードA・B

深部電極、頭蓋内電極、てんかん、脳波測定、脳波モニタリング、機能マッピング、ステレオ脳波、開頭術、神経刺激、電極コンタクト、SEEG深部電極

深部電極と装置の接続に中継リードAをご利用ください。

臨床応用

1.てんかん焦点診断

  • 頭皮上脳波検査等の非侵襲のてんかん検査ではてんかん焦点の特定が難しい場合、頭蓋内脳波検査に硬膜下電極や深部電極が用いられます。
  • 硬膜下電極は平面状の電極配列により、脳表面の皮質活動を広範囲に記録するのに適しています。
  • 深部電極はチューブ形の電極配列により、脳内にアクセス可能で、両側性や深部のてんかん原性領域の探索に適しています。

2. 術中神経モニタリング

  • 脳神経外科手術(腫瘍摘出、てんかん外科、血管障害手術など)において、術中の神経損傷のリスクを低減させる為の神経機能の評価を目的として、皮質刺激を行う為の電極として用いられます。

3. 機能的脳マッピング

  • 言語、運動、感覚などの高次脳機能領域を同定するために、電極を用いた直接皮質刺激法(Direct Cortical Stimulation:DCS)に用いられます。
  • 特に硬膜下電極は、広範囲の皮質に対して脳波の検出、脳表の刺激が可能で脳腫瘍やてんかん手術における脳機能の温存を目的として使用されます。

4. 神経ネットワーク解析

  • 近年では、てんかん原性領域を単一の焦点ではなく、神経ネットワークとして捉える傾向が強まっており、深部電極による多点記録がその解析に用いられる例があります。
  • 長期間の記録により、発作の起点と伝播経路の把握に用いられる例があります。

FAQ(よくあるご質問)

Q.硬膜下電極と深部電極の違いは?
A.硬膜下電極は脳表面(皮質)に直接接触させて脳波を記録する電極で、主に皮質活動の広範囲な観察や機能マッピングに使用されます。
深部電極は脳深部に挿入して、脳実質構造(海馬、扁桃体、島皮質など)の神経活動を記録するために用いられ、特に深部にあるてんかん焦点の診断に有効です。

Q.主な対象疾患は?
A.難治性てんかんの焦点診断の他に、脳腫瘍や脳血管障害の手術時の術中神経機能評価による神経保護、脊椎疾患に伴う神経損傷予防などの術中神経モニタリングに用いられます。

Q.電極はディスポーザブルですか?
A.はい、そうです。ただし、未滅菌品ですので必ず添付文書の推奨滅菌条件を参考に滅菌をしてからご使用ください。

Q.主に使用される術中神経モニタリングは?
A.皮質脳波(Electrocorticography:ECoG):てんかん焦点の同定や皮質活動の評価、運動誘発電位(Motor Evoked Potential:MEP):運動神経路の機能評価、体性感覚誘発電位(Somatosensory Evoked Potential:SEP):感覚神経路の保全確認、直接皮質刺激法(DCS):言語・運動・感覚領域の機能マッピングです。

Q.本製品を留置したままMRI検査できますか?
A.電極は非磁性材料ですが、MR適合の製品ではありません。MRIの電磁波で発熱する恐れがありますので、MRI検査は避けて下さい。

製品情報

正式販売名頭蓋内電極
医療機器承認番号21000BZZ00119000
一般的名称皮質電極
クラス分類高度管理医療機器(クラスⅣ)
入数1本/箱

医療用電極