体温コントローラー
ATC-402／ATC-101B｜マウス・ラット用高精度温度管理装置
製品概要
ATC-402／ATC-101Bは、麻酔下でのマウス・ラットなどの小動物実験において、体温・心拍・呼吸の安定管理を支援する体温コントローラーです。
麻酔による低体温は、生理状態の乱れやデータの不安定化、動物の死亡率上昇につながるため、正確な温度制御が不可欠です。
ATCシリーズは、直腸温・腹部温のフィードバック制御により、実験中の動物の生理状態を安定化させ、心電図・呼吸数・心拍数のモニタリングも可能です。
製品の特長
ATC-402（マウス・ラット用）
マウス・ラット用 体温コントローラー ATC-402
- 比例制御方式による高精度温度管理（±0.3℃以内）
- 直腸温・腹部温の同時測定による深部体温管理
- 心電図・心拍数・呼吸数のモニタリング機能付き
- 非侵襲リング電極による心電図取得
- 高輝度LED表示で視認性良好
- アナログ出力対応：体温・心拍・呼吸を外部記録可能
- マウス用・ラット用ヒータープレートを選択可能
ヒータープレート（マウス用）ATC-402-MH 
ヒータープレート（ラット用）ATC-402S-RH
ATC-101B（DC駆動タイプ）
マウス・ラット用（DC駆動） 体温コントローラー ATC-101B
- 直腸温フィードバック制御で設定温度を維持
- DC駆動により電源ノイズを低減
- コンパクト設計で設置性良好
- BNCジャック（絶縁型）出力で記録計と接続可能
製品仕様
ATC-402（マウス・ラット用）
| コントロール温度範囲 | 約36〜 46℃ |
|---|---|
| コントロール方式 | 比例制御方式 |
| コントロール精度 | 設定温度に対し±0.3℃以内 |
| 温度確度 | ±0.3℃ |
| 最高温度監視 | ヒーター表面温度が設定温+0～3℃でヒーターOFF |
| 温度表示 | 3桁LED 表示分解能 0.1℃ 体温（直腸温）、 設定温、 腹部温（表面温） |
| 温度出力 | 体温 0.01 V/ ℃ |
| 呼吸数測定範囲 | 30〜400bpm |
| 呼吸数出力 | アナログ出力 10mV/bpm |
| 心拍数モニター範囲 | 300〜800bpm |
| 心拍数出力 | アナログ出力 4mV/bpm |
| 心電アンプ増幅度 | x1000 |
| HCF | 100Hz |
| 時定数 | 0.1sec |
| 同相弁別比 | 80dB 以上 |
| 本体寸法 | 250 x 360 x 140［mm］ |
製品の紹介動画
マウス、ラット用（DC駆動） 体温コントローラー ATC-101B
| コントロール温度範囲 | 30〜42℃ |
|---|---|
| コントロール方式 | 比例制御方式 |
| コントロール精度 | 設定値に対し±0.5℃以内 |
| 温度確度 | ±0.5℃以内 |
| 温度分解能 | 0.1℃ |
| 温度表示 | 直腸温 : LED（赤）ｘ3桁 設定温 : LED（赤）ｘ3桁（切替式） |
| 記録計用出力 | 直腸温：0.01 V／℃ |
| 出力端子 | BNCジャック（絶縁型） |
| 電源 | AC100V |
製品の紹介動画
使用用途・応用分野
- 麻酔下動物実験（マウス・ラット）
- 心電図・呼吸・心拍数の同時モニタリング
- 薬理学・生理学・神経科学研究
- 温度感受性試験・灌流実験・循環系評価
- 小動物の体温維持による死亡率低減とデータ安定化
FAQ（よくあるご質問）
Q. マウスとラットでプレートは共通ですか？
A. いいえ、ATC-402にはマウス用（ATC-402-MH）とラット用（ATC-402S-RH）の専用プレートがあります。
Q. 心電図はどのように取得しますか？
A. 非侵襲リング電極を使用し、マウス心筋梗塞も判別可能な高感度アンプで取得します。
Q. ATC-101Bはノイズに強いですか？
Q. はい、DC駆動により電源ノイズの影響を受けにくく、電気生理実験に適しています。
Q. 出力信号は記録装置に接続できますか？
A. 可能です。アナログ出力（BNC端子）により、外部記録装置との接続が可能です。