PRODUCTS

ゼブラフィッシュレスピロチャート 

非侵襲呼吸モニタリングによる薬効評価

ゼブラフィッシュレスピロチャートとは

ゼブラフィッシュレスピロチャートは、ゼブラフィッシュの呼吸動態を非侵襲的に電気的信号としてモニタリングする研究用システムです。
呼吸の速さや変動を解析することで、生理状態や心理状態の推定が可能となり、薬効評価や行動解析などの研究に応用できます。

ゼブラフィッシュ(Danio rerio)の特徴

  • 体長約4cmの熱帯魚
  • 近年、脊椎動物のモデル実験動物として広く利用されている
  • 飼育が容易で多産
  • 世代交代が早く、遺伝学研究に適している
  • 胚が透明で発生過程の観察が可能
  • 遺伝子操作が容易(トランスジェニック、ノックダウンなど)
  • 発生学・神経科学・薬理学・免疫学・がん研究など、幅広い分野で活用されている

レスピロチャートの計測原理

ゼブラフィッシュを専用カセットに封入し、内蔵された電極によりエラ呼吸の電気的活動(波形)をリアルタイムで記録します。
飼育液に溶解させた試薬はエラ上皮を通じて血中に直接取り込まれ、呼吸動態に即座に反映されるため、薬剤の種類や濃度による影響を高感度に検出できます。
さらに、動画記録と同期することで、呼吸変化と行動変化を同時に解析でき、生理・心理状態の包括的な評価が可能です。

  • ゼブラフィッシュレスピロチャート 、Respiro Chart 、呼吸解析装置 、生体情報モニター、呼吸変動解析 、薬効評価 、神経科学研究 、行動解析
    ゼブラフィッシュ封入時

製品の紹介動画

薬効評価の応用例

・カフェイン(緊張効果)
 カフェインを投与すると、呼吸数の増加や波形の変動が観察され、緊張状態の生理的指標として活用できます。

・オイゲノール(鎮静効果)
 オイゲノール投与により、呼吸数の減少や波形の安定化が見られ、鎮静効果の定量的評価が可能です。

  • ゼブラフィッシュレスピロチャート 、Respiro Chart 、呼吸解析装置 、生体情報モニター、呼吸変動解析 、薬効評価 、神経科学研究 、行動解析鎮静効果)の薬効評価
  • ゼブラフィッシュレスピロチャート 、Respiro Chart 、呼吸解析装置 、生体情報モニター、呼吸変動解析 、薬効評価 、神経科学研究 、行動解析
  • ゼブラフィッシュレスピロチャート 、Respiro Chart 、呼吸解析装置 、生体情報モニター、呼吸変動解析 、薬効評価 、神経科学研究 、行動解析
  • ゼブラフィッシュレスピロチャート 、Respiro Chart 、呼吸解析装置 、生体情報モニター、呼吸変動解析 、薬効評価 、神経科学研究 、行動解析

ゼブラフィッシュレスピロチャート 、Respiro Chart 、呼吸解析装置 、生体情報モニター、呼吸変動解析 、薬効評価 、神経科学研究 、行動解析ゼブラフィッシュ(測定中)

ゼブラフィッシュはモデル実験動物として近年に登場した体長4cm程度になる熱帯魚です。
この魚は飼育が容易で、多産且つ世代期間が比較的短いことから、遺伝学の研究に適した特徴を持っています。
又、発生期間を通して胚が透明であることなど、発生学の実験に適した特徴も有し、遺伝子操作や改変において遺伝子機能を抑制、トランスジェニックの作成も容易とされていることから、胚の操作や遺伝子の機能解析のモデル動物としても用いられています。

脊椎動物のモデル動物とてして、ゼブラフィッシュはその脊椎動物の基礎的な研究のモデル生物、胚発生のメカニズム、薬理作用や薬効作用の解析、行動解析や心理状態の解析など、様々な研究や実験でその有用性は明らかになっており、遺伝子操作が容易且つ短時間で可能で、その胚の発生の早さや透明さは、発生学や遺伝子学、免疫学や神経科学など、効率的な遺伝子スクリーニング検査の研究から、ガンのようなヒト疾患のための新しい治療法や新薬の研究開発まで幅広く活躍しています。

構成機器一覧

ゼブラフィッシュレスピロチャート 、Respiro Chart 、呼吸解析装置 、生体情報モニター、呼吸変動解析 、薬効評価 、神経科学研究 、行動解析配置例

機器名:機能概要

ゼブラフィッシュカセット呼吸動態の非侵襲モニタリング
生体アンプ (EBA-100)微弱な電気信号の増幅
データヴィジョン(UAS-400シリーズ)波形記録

応用分野

  • 薬効評価(鎮静・興奮・毒性など)
  • 行動解析(ストレス・不安・覚醒など)
  • 神経科学・心理学研究
  • 遺伝子改変魚の表現型評価
  • 新薬開発・スクリーニング試験

FAQ(よくあるご質問)

Q. ゼブラフィッシュレスピロチャートとは何ですか?
A. ゼブラフィッシュレスピロチャートは、ゼブラフィッシュのエラ呼吸を電気的信号として非侵襲的に記録することで、生理・心理状態をリアルタイムに解析できる研究用システムです。
薬剤の影響を呼吸動態に反映させることで、薬効評価や行動解析に活用できます。

Q. なぜゼブラフィッシュを使うのですか?
A. ゼブラフィッシュは脊椎動物でありながら、胚が透明で遺伝子操作が容易なため、発生学・神経科学・薬理学などの研究に最適です。
呼吸器系が外部に露出しているため、薬剤の影響を直接かつ迅速に評価できるという利点があります。

Q. 呼吸動態のモニタリングはどのように行われますか?
A. ゼブラフィッシュを専用カセットに封入し、内蔵された電極でエラの運動に伴う微弱な電気信号を検出します。
これを生体アンプで増幅し、データヴィジョンで波形として記録・解析します。
動画との同期も可能で、行動と生理反応を同時に評価できます。

Q. どのような薬剤評価が可能ですか?
A. 緊張作用のあるカフェインや、鎮静作用のあるオイゲノールなど、呼吸数や波形の変化を通じて薬理作用を定量的に評価できます。
毒性試験や中枢神経系への影響評価にも応用可能です。

Q. 他のモデル動物との違いは何ですか?
A. ゼブラフィッシュは小型で飼育が容易、世代交代が早く、遺伝子改変が短期間で可能です。
マウスなどの哺乳類と比べて、薬剤の吸収が速く、呼吸や行動の変化を迅速に観察できるため、スクリーニング試験に適しています。

Q. どのような研究分野で活用されていますか?
A. 薬理学、神経科学、心理学、毒性評価、遺伝子研究、発生学、免疫学など、幅広い分野で活用されています。
特に、薬剤の作用機序の解明や新薬候補のスクリーニングにおいて有用です。

Q. 導入にはどのような設備が必要ですか?
A. 基本構成は以下の通りです:

・ゼブラフィッシュカセット(呼吸モニタリング用)
・生体アンプ (EBA-100)
・データヴィジョン(UAS-400シリーズ)
・飼育環境(温度管理・水質管理)
これらを組み合わせることで、呼吸動態と行動の同時記録が可能になります。

Q. 呼吸波形の解析はどのように行いますか?
A. 呼吸波形は、周波数・振幅・変動性などの指標を用いて解析します。
薬剤投与前後の比較により、呼吸パターンの変化を定量的に評価できます。動画との同期により、行動との相関も解析可能です。

Q. ユニークメディカルのサポート体制は?
A. 導入前の技術相談、設置支援、解析ソフトの使い方講習、研究応用のアドバイスなど、研究者向けのサポートを提供しています。
学会展示や論文発表の支援も可能です。

Q. 実験の準備に必要な時間は?
A. 飼育環境の安定化に1〜2日、個体の選定とカセット封入に数分程度です。
薬剤投与後は即時モニタリングが可能です。

Q. データ解析は専門知識が必要ですか?
A. 基本的な解析は付属ソフトで可能で、ソフトウェアの専門性は必要ありません。

Q. 複数個体の同時測定は可能ですか?
A. カセットとアンプを増設することで、並列測定が可能です。

  • ゼブラフィッシュレスピロチャート 、Respiro Chart 、呼吸解析装置 、生体情報モニター、呼吸変動解析 、薬効評価 、神経科学研究 、行動解析
    カセット
  • ゼブラフィッシュレスピロチャート 、Respiro Chart 、呼吸解析装置 、生体情報モニター、呼吸変動解析 、薬効評価 、神経科学研究 、行動解析
    ベース

研究機器

生体信号アンプ
刺激装置
データ収録装置
生体情報モニター
VR・動作解析・視線計測
心機能・心電図解析
生体温度計・体温保持
生理学・学生実習