オーガンバスシステム 820MO
大血管・管状組織のインビトロ実験に対応した4チャンバー式オーガンバス
製品概要
オーガンバスシステム 820MOは、直径10mmまでの大血管や管状組織を対象に、インビトロでの収縮力測定や薬理学的評価を高スループットで行える4チャンバー式のオーガンバスシステムです。
血管リング(>250µm)や筋ストリップ(>20mm)を同時に4組織まで実験可能で、容積反応曲線の繰り返し実験などにも最適。
電気ヒーター内蔵、電子バルブによるバッファーの急速除去、真空排液・自動補充・酸素供給など、実験効率を高める機能が充実しています。
組織の取り付けはピン型またはクランプ型を選択でき、スティミュレーターCS4/CS8との連携によるフィールド刺激にも対応しています。
製品の特長
- 4チャンバーで4つの組織を同時に実験可能
- 容積反応曲線の繰り返し実験に最適な高スループット設計
- 電気ヒーター内蔵で精密な温度管理が可能
- 電子バルブによるバッファーの急速除去機能
- 組織形状に応じてピン型/クランプ型のマウントが選択可能
- スティミュレーターCS4/CS8との連携でフィールド刺激が可能
- 自動バッファフィラーシステム(625FS)との併用で拡張性あり
- ダイレクトデータストリーミングによる高信頼性の記録
ピン型マウンティングサポート
クランプ型マウンティングサポート
組織サポートは、組織形状に合わせクランプ型またはピン型を使用します。片側がフォーストランスデューサーに、もう片側がマイクロメーターに接続されています。マイクロメーターは正確なプリロードの設定を可能にし、高感度なフォーストランスデューサーは等尺性血管収縮と筋収縮を測定することができます。
チャンバーカバー(オプション)に内蔵された刺激電極を使用して、スティミュレーターCS4/CS8からのフィールド刺激を介して筋肉を活性化することができます。
自動バッファフィラーシステム – 625FSを追加すると、複数のユニットを並べて配置でき、薬物検査や筋肉標本の分離を必要とする実験などのハイスループットスクリーニングを容易にします。
活用シーン
- 大血管の等尺性収縮評価
- 筋ストリップの薬理学的応答解析
- 容積反応曲線の繰り返し測定
- 複数組織の同時比較実験
- ハイスループットスクリーニング(薬物試験、組織分離)
製品の説明動画
製品仕様
| 血管サイズ | >450µm |
|---|---|
| チャンバー数 | 4 |
| チャンバー容積(最小) | 4.0ml - 8.0ml |
| ノーマライゼーション機能 | 手動 |
| マイクロメーター分解能 | 0.01mm |
| マウント方法(取付器具) | ピン/クランプ |
| 温度範囲 | 15-50℃ |
|---|---|
| 温度分解 | 0.1℃ |
| ヒーティング機能 | あり |
| 出力単位 | mNまたはg |
|---|---|
| レンジ | ±200/±400/±800/±1600mN |
| 分解能 | 0.01mN |
| フォースキャリブレーション | あり |
| アナログ出力レンジ | ±2.5V |
|---|
FAQ(よくあるご質問)
Q. どのような組織に対応していますか?
A. 血管リング(>250µm)や筋ストリップ(>20mm)など、大きめの管状組織に対応しています。
Q. 組織の取り付け方法は?
A. 組織形状に応じて、ピン型またはクランプ型のマウントを選択できます。片側がフォーストランスデューサー、もう片側がマイクロメーターに接続されます。
Q. 温度管理はどのように行いますか?
A. 電気ヒーター内蔵で、15~50℃の範囲を0.1℃単位で制御可能です。
Q. スティミュレーターとの連携は可能ですか?
A. はい。チャンバーカバーに内蔵された刺激電極を使用し、CS4/CS8からのフィールド刺激が可能です。
Q. 実験後の清掃は大変ですか?
A. いいえ。アルミニウムやステンレス製のチャンバーは水洗いで簡単に清掃でき、過酷な使用にも耐えます。
Q. 拡張性はありますか?
A. 自動バッファフィラーシステム(625FS)を追加することで、複数ユニットの並列配置が可能です。
