マルチワイヤーミオグラフシステム 620M
高性能でパワフル、大小血管や気管、
消化管のインビトロ研究ができる
ピンにマウントされた脈管 ジョーズにマウントされた脈管
特徴
- 4つの血管や環状組織を同時に実験できる
- 反復の濃度反応曲線など、高スループット作業が求められる実験に最適
- 固定具のジョーとピンにより、30µmから450µm(カスタマイズピン使用で15mmまで可能)の環状切片を測定
- 組織は12時間以上生かすことが可能
- 電気ヒーターとバッファーの急速廃液用電気バルブ、フォースのアナログ出力内蔵
マルチワイヤーミオグラフシステム 620Mは、大小血管から気管や腸などの大きな筒状組織のインビトロ実験ができる、高性能な4チャンネルシステムです。
アルミニウム製のミオグラフユニットの中央にステンレススチール製のチャンバーがあり、その中に組織を取り付けるサポート(固定具:ジョーまたはピン)が配置されています。サポートの一方はフォーストランスデューサーに、もう一方はマイクロメーターにつながっています。
組織を取り付けた後、受動的な長さ – 張力関係を決定する平衡化(ノーマライゼーション)を行います。その後は実験の間中、血管円周長は一定に保たれ、アイソメトリック条件下での測定が可能になります。
4つのチャンバーユニットでは、酸素供給と給排水が個別に行えます。加熱と給/排水制御はインターフェース内で行い、組織を生理的条件下(37℃、ガス混合物バブリング状態)に保つことができます。
インターフェースには、すべての電子機器、キャリブレーション用のマイクロプロセッサ、アナログ出力用の回路、Labchart ProとDMTデバイスイネーブラを使用したデジタルデータ取得用のUSBポートも収納されています。
このマルチワイヤーミオグラフシステムは、血管反応性に関する薬理学的研究に適しています。 特に、自動バッファフィラーシステム – 625FSと組み合わせて複数台を同時に使用することで、薬物スクリーニング、濃度反応、またはマルチチャンネルの個別試験が必要な実験など、より高い処理能力を必要とする作業が可能になります。
仕様
血管サイズ | >30µm(ジョー使用) |
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血管サイズ | >450µm(ピン使用) |
チャンバー数 | 4 |
チャンバー容積(最小) | 3.8ml(ジョー使用時) |
チャンバー容積(最小) | 2.0ml(ピン使用時) |
ノーマライゼーション機能 | 手動 |
マイクロメーター分解能 | 0.01mm |
マウント方法(取付器具) | ジョー/ピン |
温度範囲 | 15-50℃ |
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温度分解 | 0.1℃ |
ヒーティング機能 | あり |
トランスデューサー出力単位 | mN |
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トランスデューサーレンジ | ±200/±400/±800/±1600mN |
トランスデューサー分解能 | 0.01mN |
フォースキャリブレーション | あり |
アナログ出力出力レンジ | ±2.5V |
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