自動マルチワイヤーミオグラフシステム 630MA
高精度・高効率な薬理学的血管反応試験を実現する自動化ミオグラフ
製品概要
630MAは、薬理学的血管反応性の研究に特化した自動マルチワイヤーミオグラフシステムです。従来モデル620Mに、自動ノーマライゼーション機能と計算処理を追加し、初期条件の標準化を自動化。4チャンバー構成により、高スループットな濃度反応試験や薬物スクリーニングに対応します。生理学的条件下で組織を長時間維持でき、精密な力測定と温度管理を実現。薬理学・生理学・慢性試験における信頼性の高いデータ取得を支援します。
主な特長
- 4チャンバー構成:複数組織の同時測定により、実験効率を大幅に向上
- 自動ノーマライゼーション機能:初期張力の標準化を自動化し、再現性を確保
- 幅広い組織サイズに対応:30µm〜450µm(最大15mmまでカスタマイズ可能)
- 長時間維持性能:生理学的条件下で12時間以上の組織維持が可能
- 内蔵ヒーター・急速排液バルブ・アナログ出力:実験環境の安定化とデータ連携を支援
- 高感度トランスデューサー:±1600mNまでの力測定に対応、分解能0.01mN
- 625FSとの連携:自動バッファフィラーシステムによる処理能力の拡張
自動マルチワイヤーミオグラフシステム 630MAは、620Mの機能に自動ノーマライゼーションと計算処理を追加したモデルです。血管を4つの独立チャンバーに取り付け、生理学的条件下で長時間維持しながら、薬理学的反応を高精度に測定できます。温度は内蔵ヒーターで制御され、酸素供給も個別に調整可能。化合物は直接添加でき、反応は高感度トランスデューサーで記録。マイクロメーターで血管の円周調整が可能で、排液も真空接続で簡便に行えます。
630MAは、血管反応性の薬理学的研究に最適な自動マルチワイヤーミオグラフシステムです。自動ノーマライゼーション機能により初期条件の標準化が可能で、複数台を625FSと連携させることで、高スループットな薬物スクリーニングや濃度反応試験、マルチチャンネルの個別試験にも対応。効率的かつ精度の高い実験環境を構築できます。
製品の紹介動画
製品仕様
| 血管サイズ | >30µm(ジョー使用) |
|---|---|
| 血管サイズ | >450µm(ピン使用) |
| チャンバー数 | 4 |
| チャンバー容積(最小) | 4ml(ジョー使用時) |
| チャンバー容積(最小) | 2.2ml(ピン使用時) |
| ノーマライゼーション機能 | 自動 |
| マイクロメーター分解能 | 0.01mm |
| マウント方法(取付器具) | ジョー/ピン |
| 温度範囲 | 15-50℃ |
|---|---|
| 温度分解 | 0.1℃ |
| ヒーティング機能 | あり |
| トランスデューサー出力単位 | mN |
|---|---|
| トランスデューサーレンジ | ±200/±400/±800/±1600mN |
| トランスデューサー分解能 | 0.01mN |
| フォースキャリブレーション | あり |
| アナログ出力チャンネル | 4 |
|---|---|
| アナログ出力レンジ | ±2.5V |
活用シーン
- 血管反応性の薬理学的研究
- 濃度反応曲線の反復試験
- 薬物スクリーニングの高スループット実験
- マルチチャンネルでの個別試験
- 組織の長時間維持による慢性試験
FAQ(よくあるご質問)
Q. どのような組織サイズに対応していますか?
A. 30µm〜450µmまで対応可能で、カスタマイズにより最大15mmまで測定できます。
Q. 自動ノーマライゼーションとは何ですか?
A. 組織の初期張力を自動で調整し、実験条件の標準化を行う機能です。
Q. 組織はどれくらいの時間維持できますか?
A. 生理学的条件下で12時間以上維持可能です。
Q. 温度管理はどのように行われますか?
A. 内蔵ヒーターにより15〜50℃の範囲で精密に制御できます。
Q. 他の装置と連携できますか?
A. はい。625FSなどの自動バッファフィラーシステムと連携可能です。
Q. 実験中の温度変化は測定できますか?
A. はい。チャンバー内の温度は0.1℃単位で制御・記録可能で、安定した生理学的条件を維持できます。
Q. データの出力形式はどうなっていますか?
A. アナログ出力(±2.5V)を4チャンネル搭載しており、外部のデータ収録装置や解析ソフトと連携可能です。
Q. トランスデューサーの校正はどのように行いますか?
A. 本装置にはフォースキャリブレーション機能が内蔵されており、標準ウェイトを使用して簡単に校正が可能です。定期的な校正により、測定精度を維持できます。
