ダイナミクス筋ストリップミオグラフシステム 840MD
心筋、骨格筋、その他の大きな筋切片を収縮させて測定
製品概要
筋ストリップミオグラフ【840MD】は、心筋・骨格筋・その他の帯状筋切片を対象に、最大30mmの組織を4チャンネル同時に測定可能な高性能ミオグラフ装置です。
等尺性条件下での筋収縮力を精密に解析でき、神経筋疾患研究に最適です。
各チャンバーには独立したヒーター・酸素供給・給排液ポートを搭載し、冷却水循環により室温以下の温度制御も可能。
電動マイクロポジショナーにより、10µm〜11mmの範囲で筋組織を伸縮させることができ、最大速度12mm/秒の動作に対応します。
フォーストランスデューサーは±1600mNまでの力測定に対応し、アナログ出力(±2.5V)を4BNC端子から取得可能。MyoVIEWソフトウェアとの連携により、筋力解析や刺激応答の可視化もスムーズです。
オプションのチャンバーカバーには刺激電極を内蔵しており、CS4/CS8スティミュレーターによるフィールド刺激が可能。
筋ジストロフィー、運動失調症、筋原線維性ミオパチーなどの神経筋疾患研究や疲労実験に活用されています。
さらに、自動バッファフィラーシステム【625FS】を追加することで、複数ユニットの並列運用が可能となり、薬物スクリーニングや筋組織の反応性評価におけるハイスループット実験を実現します。
製品の特長
- 最大30mmの筋切片を4チャンネル同時測定
- 電動マイクロポジショナーによる精密な伸縮制御(10µm〜11mm)
- ±1600mNまでのフォース測定、分解能0.1mN
- 独立制御のヒーター・酸素供給・給排液ポート
- アナログ出力(±2.5V)で外部解析装置と連携可能
- 刺激電極内蔵チャンバーカバー(オプション)
- MyoVIEWソフトウェアとの連携による筋力解析
- 自動バッファフィラーシステム625FSによる高スループット対応
活用シーン
- 神経筋疾患研究(筋ジストロフィー、運動失調症など)
- 筋疲労・筋反応性の評価実験
- 薬物スクリーニングにおける筋組織反応解析
- 骨格筋・心筋の等尺性収縮測定
- 生理学・電気生理学の基礎研究
仕様
組織長さ | 2-23mm |
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チャンバー数 | 4(独立) |
チャンバーサクション | 手動/自動 |
チャンバーカバー | ガス供給機能付き |
酸素供給 | チャンバー毎に制御 |
チャンバーサイズ | 8ml-15ml |
酸素供給 | チャンバー毎に制御 |
フォースレンジ | ±200/400/800/1600mN |
フォース分解 | 0.1mN |
マイクロメーターリーチ | 12mmまで(手動) |
マイクロメーターステップ | 11mmまで(電動) |
モーター速度 | 0.5-12mm/秒 |
分解能 | 0.1mm/秒 |
モーター速度制御 | ユーザー定義プロトコル |
アナログ出力 | 4BNC |
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アナログ出力レンジ | ±2.5V |
出力インピーダンス | <200Ω |
デジタル入力 | 2ポート/チャンネル毎 |
デジタル出力 | 30mA パルス長10ms |
最大レンジ | ±1600mN |
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周波数 | 0-20Hz |
FAQ(よくあるご質問)
Q. どのような筋組織に対応していますか?
A. 心筋・骨格筋・その他の帯状筋切片に対応しています。最大30mmまで測定可能です。
Q. 温度制御は可能ですか?
A. はい。冷却水循環により室温以下の温度設定が可能です。
Q. 刺激はどのように行いますか?
A. オプションのチャンバーカバーに内蔵された電極を用いて、CS4/CS8スティミュレーターからのフィールド刺激が可能です。
Q. データの保存や解析はどう行いますか?
A. アナログ出力(±2.5V)を介して、外部のデータ収録装置や解析ソフトと連携可能です。
Q. 高スループット実験には対応していますか?
A. はい。自動バッファフィラーシステム625FSを追加することで、複数ユニットの並列運用が可能です。